第3章 洛山高校バスケ部の姿
先「、これを明後日までに書いて出せ」
先生に渡されたのは部活の入願書。
部活はもう決まってるから、先生の目の前で書いて出した。
先「もう決まっているのか?見学したほうがいいんじゃないか?」
「大丈夫です」
先「そうか。なら入願書は預かるぞ。明日からは部活動も始まるが、まあ少しずつ慣れていけよ」
希望した部活は弦楽部。
でも洛山といえばバスケってイメージがあるらしい。
入る気はないけど見に行ってみようかな。
…………………。
えーと…体育館はここだな。
てか一目でわかるか。
中からバウンドする音や走り回る音が聞こえる。
ま、どうせ入らないし、ギャラリーから見ようかな。
タンタンとギャラリーに登ると、何人かの女の子が集まっていた。
まさしくギャラリーである。
女1「どうしようみんなイケメンなんだけど~!」
女2「あたしはやっぱり赤司君がいいな~!!頭良いしお金持ちだしイケメンだしってサイコーじゃない?確かバスケ部のキャプテンだよね?キャーッ」
赤司…君?
へぇ…何年生だろう。
私もギャラリーから下を見下ろしてみた。
黒髪の美形さんがふわっとレイアップを決める。
フォームが整ってて綺麗だね。
…って!!
あれ…レオ姉じゃない…?
それにあっちのドリブルが凄いのはこーちゃんだよね?
で、そこの迫力満点なのは根武谷君…。
まさか全員バスケ部?
うわぁ…初めて知ったなぁ。
?「皆集まれ」
綺麗な緋色の髪をした男の子が号令をかけた。
小柄なのに、思わず従ってしまうような、威圧感を含んだ声。
女1「あっ赤司君だ!かっこいい~!!」
あれが赤司君…。
見たところ、一年生みたいだけど…。
凄い。レオ姉や根武谷君に囲まれても全然見劣りしない。
女2「キセキの世代ってハンパじゃないよね~」
女1「わかるわかる!!モデルの黄瀬君とかもそうなんでしょ?ヤバ~」
キセキの世代…?
赤司君はそれの1人なのか…。
あとでレオ姉やこーちゃんに聞いてみよう。