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私の秘密。

第2章 〜始まり〜


ガチャ

ぽふ、


部屋に戻るなり、私がソファーに座ると


高「俺、めっちゃユウカの事が好きみてぇ。どうすればいい…?」

『そんなの、自分の気持ちに素直でいいじゃない。でも…私はまだ幼馴染としてしか見れない』

高「じゃあ俺の事嫌い?」

『そういうわけじゃ…』


嫌いなんかじゃない。好きだけど、その好きは恋人に向ける好きじゃない。幼馴染としての好き


高「嫌いなんだ。じゃあいいよ?」

『だから、ちが、』


そういった和成の顔は少しだけ切なそうに見えた。きっと本当は分かってるんだ。


高「なーんてな」


不意打ちにキスをしてきた和成は始めは触れるだけのキスだったけど、だんだんと深くなっていく。


『ちょ…!!か、ず…!』

高「っは…"かず"だって。かわい」


…バカにした。


『…やめて』


冷たい声で呟く

それにキスはダメって、言ったのに。
意外と私はこういうところは固いのだ。


高「…やだ」


やだ、やだ、と子供みたいに抱きつく和成の顔を盗み見ると、悲しく歪んでいた
それでも私がやめてと言ってからやめてくれる和成はやっぱり優しいのだ

なんか、私が悪者みたいじゃん。
でも、いつまでも返事してあげられないのも、悪者みたいなのかな…


『大切だよ、和成は。家族同然』


そういって抱きしめて頭を撫でてやると、うん。と小さく聞こえた

別にいいよね、これくらいは甘やかしても。


高「ごめんね、ユウカ…」


コンコン


降「高尾君、ユウカさん、緊急ミーティング!」


ガチャ


降高貴「『あ』」

降「あああ、ごめん!!邪魔してすいません!!」


バタン!!!


高「…ユウカ」

『いや、これは謝らないでくれ』






******

今「高尾はそろそろシメなあかんな」

高(やっべ…もう俺の寿命が…)

今「そうや、お前の寿命はもうそろそろやで?」

高「サトリ?!」
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