第5章 〜過去編〜
あの後、和成の部屋に行った私達は和成のお母さんが作ったゼリーを食べていた。私が食べているのはオレンジ味。これがまた美味でございます。
ちなみに今和成とさっきのお兄さんは和成のお母さんとお話しするって言ってどっか行っちゃった
『真ちゃん…さっきはごめんね。真ちゃんの腕引っ張っちゃって…』
緑「べ、別に気にしてないから大丈夫だ。それに…腕が痛くて、泣いたんじゃないのだよ…」
『??じゃあなんで?』
緑「も、もういい!なんでもないのだよ!」
何だかよく分からないけど、拗ねてしまった真ちゃんはラッキーアイテム(とか言いつつもいつも持ってるお気に入りらしい)の淡いピンク色のうさぎのぬいぐるみをぎゅうっと抱いて桃味のゼリーをはぐはぐと勢いよく食べ始めた
『て、ていうか、真ちゃん桃味とか…可愛すぎでしょ!』
緑「う、うるさいっ!」
ケラケラ笑っていると、ドアが開いて和成が戻ってきたと思ったら和成のお母さんに呼ばれた
高尾母「ユウカちゃーん、ちょーっとだけ、いいかしら?」
『いいですよー!』
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『あ!お兄さん!』
「…やあ」
『…どうしたの?元気無いね?』
高尾母「ユウカちゃん…あのね」
高「その人、死んでるんだよ」
『…え?』
高尾母「ちょっと和成!」
『え?なんで?そんな訳無いじゃん。和くん変だよ』
高「お前だって分かってたはずだ。この件の事も…お前の家の事も」
高尾母「和成、あなたがそれを言っちゃ!」
高「母さんは黙ってて!」
高尾母「っ!?…はぁ…いいわ、好きにしなさい」
がチャッ
『わ、私、和くんの言ってることが分からないよ』
高「ユウカ、お前動揺してるだろ」
『そ、そんな事…』
高「お前、よく動揺すると俺のこと和くんって呼ぶんだよ」
『っ、…』
高「…俺と母さんな、霊感あるんだ」
「それって…なるほどな」
高「そうっす。あなたが死んでるのは間違いないんすよ」
『じゃ、じゃあ…お父様が言ってたのって、本当だったんだ…』
あの時のことを思い出すと体がガタガタと震え出して…それで私はその時記憶が飛んで…それで…
高「___ユウカ!__
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