第7章 社内恋愛
「あ、栗橋。」
「…何ですか?」
「ここでは内緒にしとけよ?」
声のトーンを落としてこそこそ話す。
流石に社内恋愛はまずいし、
更に俺達は男同士だ。
何を言われるか分かったもんじゃない。
面倒な事はなるべく避けたいし、
栗橋がいじめられる可能性もある。
「そ、そうですね…気を付けます。」
「まあ普段通りにしとけ。」
「は、はい……頑張りますっ。」
「んで何処まで教えたんだっけな?」
お互いの席に座りパソコンを立ち上げる。
すると仕事用のメールボックスに
何件かメールが溜まっている。
大切な案件があるかもしれないので
慌てて開いてみたが特に急ぎもない。
よく見ると最新のメールは今日の朝、
ついさっきの時刻だった。
送り主は…中山さん?何だ?
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