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Hallowe’en party

第7章 エンディング


*夜神side*


ハロウィンパーティーから1週間が経った日の放課後。


「夜神……助けてくれ……」


リビングの机に突っ伏して、突然やってきた佐々野が情けない声を出した。理由は訊かなくても分かる。


「明後日の期末テスト、ヤバい……特に国語」
「お前この前も言ってなかったか? 中間の時も」
「それ言うなー」


こいつは意外にも理数系。
中学の時からずっと国語ができないと嘆いて、俺に泣きごとを言い続けたが、今回は自分でどうにかしてほしい。こっちだって集中して勉強したい。


「今から勉強しても遅いだろ。それにたまには自分で努力しろよ。もう来年は3年生なんだから」
「頼む~、お前しか頼れるやつがいないんだよー」
「お前、部活は?」
「テスト週間で休み!」


テスト週間か……部活動に入っていないから、そのことは知らなかった。


「頼む~頼む~」


両手を合わせて、懇願し始めるが、今日ばかりは妥協してはいけない。こいつのためにもならないし。


「駄目だ。家に帰れ」
「うぉい!? 冷たいな! 優等生だから俺の事見下してるんだな!」


今度は文句を言い始めた。
真剣に佐々野をどうやって追い出そうかと考え始めると、玄関のチャイムが鳴った。


『夜神せんぱーい!』


面倒だ。佐々野よりも面倒な奴が来た。近所迷惑だから叫ぶんじゃない、小野。


『江島っちと桜原先輩も来てるっすよー』
「よっしゃ! 勉強会やろうぜ!」


光の速さで玄関へ飛んで行く佐々野。


「いやぁ、佐々野先輩がいるなんて思いもしませんでしたよー」


遠慮なく家へと入ってくる小野達。もはや先輩後輩という関係は崩れ去っている。


「自分、古典が苦手でしてねー。江島っちは世界史。桜原先輩は数学が苦手なんで、夜神先輩に教えてもらおうと……」
「……すみません……」


小野の後ろから、江島が申し訳なさそうな顔をする。


「江島と桜原は別にいい。小野は帰れ」
「えっ、酷いっす! 大人しくするから教えて下さいっす!」
「うるさい。テストまで2日しかないのに、無理だろ」
「やれるところまで頑張るっす!」

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