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You will... kiss on someone...

第9章 眠り姫


暫しの沈黙。

最初に口を開いたのは由紀だった。

『藍ちゃん』

「何?」

『ううん、なんでもない。』

「何それ、はっきり言えばいいのに。」

『なんでもないってば』

「あっそ。」

『強いていうなら...』

「?」

由紀が僕の胸に顔を埋める。

『少しこうしててもいい?』

「勝手にどうぞ」

僕の顔を見て、ありがとうと微笑んだ。

『藍ちゃんの匂いだ...』

「由紀って意外と変態だよね。」

いつもなら怒る筈なのに由紀は怒らない。

『確かにそうかもね。』

怒るどころか肯定している。

『私、この匂い好きだよ。ホッとする』

「安心する匂いなんてあるんだね。」

『藍ちゃんはないの?』

「どうだろ?考えたことない。」

『そっか。』

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