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曖昧少女に酔いしれて。

第2章 秘密


扉を開いてから次はキッチリと鍵をかけて中を伺うが、中から彼女の気配はない。

…寝てるのかな。

カチャッと部屋に続く扉を開くと、案の定ソファーで寝息を立てる彼女の姿があった。

長いカーディガンから覗く指先、寝返りで乱れたと思われるスカートから覗く綺麗な素足。

ドキッと心臓が高鳴るその姿に目を背けて、俺はそばにあったタオルケットを彼女にかけた。

「ん…」

小さく身じろぐ彼女を横目に、俺は電気ポットでお湯を沸かす。

コポコポと小さな泡が電気ポットの中で発生する。

制服のネクタイを緩めてから部屋着に着替えた俺はマグカップを二つ手に取ると、中にミルクティーの粉を入れた。


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