第2章 秘密
ぐっと痺れた右足に全体重がかかる感覚。
「ひっ、ぎゃぁああ!!」
より一層強い痺れが身体中を貫き、必死に声を抑えていた少し前の自分の事など忘れ、俺は悲鳴にも似た叫びを上げた。
「…っ、?!」
その声が耳に届いたらしい彼女の体がビクッと跳ねる。
彼女は周りを見渡しながら体を起こし、床に伏せて悶える俺を見て、ぱちくりと目を瞬かせた。
「え…何?」
「なんでもない、…よ。…ごめっ…ん」
ぱさっと彼女の肩から落ち、俺の右足の上に落ちる。
その些細な衝撃でもビリビリとした痛みが伝わり、それを耐えながら俺は彼女に答えたのだった。