第1章 死を運ぶ文鳥
4日目──
まだ体調が優れないため、学校を休んだ。
まぁ、こんな状況で学校に行ったら大騒ぎになってしまうから、先生からも休むよう連絡が入ったのだが…。
勿論、忠も一緒に家に居る。
今はもう日が傾きかけていて、学校ではもう放課後になっていると思う。
もうすぐで、透も来るかな…。
早く会いたい。
早くあの声が聞きたいな。
そう思っていると、私の携帯にメールが届いた。
誰だろう、透かな…。
そう思い、受信ボックスを開く。
「みゆ?」
まさか、何か事件に巻き込まれたんじゃ?
そういった不安にかられ、直ぐにメールを開く。
そこにはひとことだけ、「今すぐ学校に来て」と言う文字が綴られていた。
どうしたんだろう…。
少し考え、行くことにした。
この時間なら、多分ほとんど生徒も居ないはず。
透のことは忠に任せよう。
そう思い、支度をする。
支度をしている途中、忠が部屋に入ってきた。
「あれ、何処かに行くの?」
「うん、ちょっと、みゆに呼ばれて学校に…。透が来たら、待っててって伝えて。じゃあ行ってくる」
「あ、姉ちゃん!」
忠の呼び止める声が聞こえたが、構わず私は学校に急いだ。