第2章 ここは、どこですか?
声がして、淡い光と共に
現れたのは・・先ほどの彼ら。
静さん、遠さん、雷さんだ。
「この方は、神である我らの
大切な姫様。無礼な態度は
許しませんよ?」
静はニコリと微笑み
背後に黒い雰囲気を漂わせる。
こ、怖い・・
「な、なんだ貴様ら!!」
「あれま〜人間の分際で
俺たちに楯突くの??
消されたい??」
随分と物騒な言葉と
先ほどの可愛らしさはどこへ?
殺気を振りまく雷。
「優、大丈夫か?」
心配げに眉を寄せ
手を取り、赤くなった
手首を見るのは遠。
そっと、撫でてくれる手が
優しくて、何故か安心した。
それと同時に、痛みもなくなった
気がする。
「もしかして、あなた達は・・・
これは聞いたことがあるぞ。
古くから世界を見守る神様がいて
その傍らには1人の姫様がいる、とな。」
ワイルドな見た目の孫堅様の言葉に
私は目を見開いた。
「姫様?まさかそんな・・
私はそんなんじゃ・・」