第4章 蜀につきました
信じられない・・・・・
「皆、忙しい中集まってくれて
すまぬな。今日は紹介したい
姫君がいるのだ!」
「ひ、姫君!?」
ビックリして声を出した。
劉備様はニコリと笑う。
「こちら、相沢優希殿だ!
神を従えた天女様なのだ。」
随分と凄い人になってる・・・・・
あわあわと慌てた。
ザワザワと辺りがざわつく。
無理もないだろう。
こんな自己紹介ありえないのだから。
「殿、どういう事ですか?
詳しく説明をしていただけると
嬉しいのですが・・・・・」
ゆったりとした、静かな言葉。
しかし、存在感を放っているのは
諸葛亮様だ。
本物だ・・・・・
「戦が終わった後、優希殿が
突然我らの前に降ってきたのだ。
神を引き連れて。
それが、この方たちだ。」
劉備様が、3人に視線をやり
手を向けた。
私から、視線が3人に移る。
「はじめまして、静です。」
「雷だよー」
「遠・・・・・」
それぞれ挨拶をしながら
一歩前に出た。
「・・・・・この方たちが
神だという証拠は・・・・・?」
すぅ・・・・・と目を細め
視線を鋭くさせる。
ビクッと思わず肩が跳ねた。
「おやおや、姫様を
怖がらせないでいただけますか?
雷、遠。」
「はいよー!」
「・・・・・」
雷さんが、手の平を口に
近づけてふぅ、と息を吹いた。
すると、淡い光が出てきて
諸葛亮さんの元に。
途端に緊迫する空気。
何をするんだろう・・・・・