第4章 蜀につきました
「馬超、趙雲皆を集めてくれないか??」
「かしこまりました。」
「あぁ、分かったよ。」
趙雲さんと、馬超さんは
私にニコリと笑って
先を行ってしまった。
1つ1つの行動全てが
かっこよく思えてしまう。
「さぁ、優希殿
私と一緒に来てくれ。」
「あっ、はい。」
手を引かれながら歩く。
見渡せば全部が広くて
圧倒されてしまう。
「さぁ、ついたぞ。」
連れて来られた場所は
広間?みたいな所。
ここも広くて目を丸くした。
「さっ、ここに座ってくれ。」
「えっ、でもここ・・・・・」
招かれたのは、上座。
劉備様の隣。
この世界のことを知らない
私でも、ここは私みたいな人が
座ってはダメだと分かる。
だって、劉備様はこの蜀の殿様なんだから。
けど、劉備様はニコニコ笑顔。
渋っていると、そっと
私の肩に手を置かれた。
振り返れば、遠さんが背後に
立っている。
「遠さん?」
「大丈夫。」
「そうだ、遠殿の言う通りだ!
さぁ、座ってくれないか?」
「う、それじゃ・・・・・」
ぎこちないけれど
ゆっくりと腰を下ろす。
関羽様も、張飛様は
少し離れた所に座った。
キョロキョロと辺りを見渡せば
静さん、雷さん、遠さんは
私の後ろに立つ。
本当にここでいいのかな・・・・・
落ち着かない。
そわそわしていると
広間に人が集まって来た。
見覚えのある顔ばかりで
さらに、緊張してしまう。