第3章 蜀に行きましょう。
そうして、いろいろあったけれど
蜀に行くことになった。
静さん、遠さん、雷さんの3人も
側にいてくれるから安心だ。
いきなり現れた人間を
こうして受け入れてくれる
嬉しい事だけれど
きっと、そうじゃない人もいる
だから少し不安だった。
だから、姿を消さずに
こうしていてくれて嬉しい。
今は、遠さんと一緒に
馬に乗っている。
「名を申すのが
遅れてしまったな。
私は劉備、字は玄徳だ。」
「俺は張飛!字は翼徳ってんだ!
よろしくな!」
「拙者は関羽、字を雲長と申す。」
改めてよく見ると
ゲームの世界とぴったりの
顔立ちだ。
特に劉備様、とても優しくて
穏やかな人。
「私は、趙雲。字を子龍と申します。
よろしくお願いします。」
「俺は馬超、字を孟起と言う。
よろしくな。」
やっぱり・・・
美形だなぁ・・・
改めて見てもカッコイイ。
複数の視線にドキドキしながら
私も笑顔で自分の名を告げた。
「私は、相沢優希です。
よろしくお願いします!」