第2章 ここは、どこですか?
「それなら、一番最初は
どこに行きますか?」
「それじゃ・・蜀に行きます。」
「おぉ!そうか!
私たちの国に来てくれるのか?」
劉備様が嬉しそうに笑う。
優しい笑顔に心が
暖かくなった気がした。
「はい、大丈夫ですか?」
「お前なら、大歓迎だぜー!」
「うむ、世に幸福をもたらす
天女が自ら申してくれるとは
嬉しい限りだな。」
わぁ・・本物の義兄弟だ・・。
劉備、張飛、関羽。
この3人が一緒だと
存在感がある。
「ありがとうございます。」
「選ばれなかったか・・」
曹操様が所なしか落ち込んでいるように
見えて、なんだか申し訳なくなった。
「あの、蜀にずっとっていう
訳ではなくて、皆さんの国にも
訪ねに行くつもりです。
どんな国か見たいですから。」
そう、言えば孫堅様が
笑顔を浮かべる。
「そうか、それは嬉しいぞ!
呉にいつでも来てくれ。」
魏と呉の人達の顔が
明るくなったような気がした。
歓迎されている事が
嬉しくて、笑みが浮かぶ。
「はい、必ず行きますね。」