第1章 新入部員たち
田「ラッシャアアアイ!!!」
強烈なスパイクを決めた田中が雄叫びを上げる。
((相変わらずうるっさいなー))
田中もだけど
影山も凄いな…バレーに関わったのが高校からの私でも
影山のトスは凄いと分かる。
((さすが、"王様"なだけあるなぁ…))
そんなことを考えながら次のボールを出す。
『もう一本いきまー…』
日「おれもスパイク打ちたい!おれにもトス上げてくれよ!」
影山にボールを上げようとすると
日向がそう叫んだ。
((……なんかすっごい嫌な予感がするんだけど))
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影「──そろそろ時間だ片付けるぞ」
田「んげっ!痕跡を痕跡を消せ!!!」
今の話を要約すると…
影山は日向にトスを上げる気はないそうだ。
レシーブがグズグズな今の日向を勝ちに必要だとは思わないらしい……
その言葉を聞いた日向は凄く悔しそうな表情を浮かべている。
((……なんて声かければ………))
私がどうすればいいか悩んでいると
先にスガさんが日向に声をかけていた。
菅「日向、昼休みもレシーブ練するか?」
日「え!いいんですか!?」
菅「おう!とことん付き合ってやるよ」
日「あ、あざーす!!」
やっぱり
私はまだまだ3年生にはかなわない。
((まぁ、何はともあれ…
スガさんが付いてるなら安心安心!))