第3章 VS青葉城西

「烏野高校 対 青葉城西高校 練習試合 始めます！！」

「「「「お願いしあーす！！！」」」」




青城からのサーブでスタートする。
ボールは烏野側のコートに綺麗な弧を描いてとんでくる。

それをレシーブするべく
大地さんが体制を整える。

もうすぐ、ボールが大地さんの腕に当たるというところで
日向がバッと飛び出しレシーブをする。



『なっ…！日向何やってんの！？
明らかに日向のボールじゃないのに……！！』


日向がレシーブしたボールは
あらぬ方へ飛んでいくが、
それを縁下がなんとかカバーし田中に繋ぐ。

しかし、田中は万全の体制で打てず
容易くボールはブロックに阻まれた。





菅「あちゃー…日向、完全に呑まれてるな……」

『ですね……』



それからも、日向のミス連発でうまくボールをまわせずに
青城がマッチポイントに…



そして、このタイミングで………


((日向のサーブ……！！))




日向は、誰から見ても分かるようにカチンコチンに緊張している。


『うわぁ…あれ、日向呼吸止まってるんじゃ……』

菅「あぁ…日向ぁ、肩の力抜けぇ……」




ピーーッ


日「ひっ！！」


ホイッスルの音に驚いたように
日向はボールを離し、慌ててサーブを打つ。

そんな風にして打ったサーブは青城側のコート……ではなく………





バチコーーーン！！





影山の後頭部に当たった。






ピピーーーッ



そして、第1セットは青城のものとなった。