第3章 VS青葉城西
───翌日
澤「で、練習試合のポジションだけど…
コレで行こうと思う」
大地さんが出したボードには…
前衛、左からWS 田中、MB 日向、WS 大地さん
後衛、左からS 影山、MB 月島、WS 縁下
と、書かれていた。
この結果に皆ざわつく。
澤「影山と日向はセットで使いたいし…
月島はウチでは数少ない長身選手だ、
青城相手にどのくらい戦えるかみたい。」
セットというその言葉に嫌な感じを出す影山と日向。
月島は覇気のない返事。
1年で唯一レギュラーから外れた山口は
心なしかアホ毛に元気が無いように見える。
田「ていうか、デカさが重要なポジションに日向スか!?」
日「MBって…ノッポヤロー月島と同じポジション!?」
武「あっちょっちょっと、ポジションおさらいしていい!?」
慌てたように武ちゃんが
バレーボールHOW TOという本を片手におさらいを始める。
《セッター(S)》
スパイクの為のトスを上げ、攻撃を組み立てる司令塔。
《ウイングスパイカー(WS)》
攻撃の中核を担う、攻守のバランスがとれたオールラウンダー。
《ミドルブロッカー(MB)》
ブロックで相手の攻撃を阻み主に速攻で得点。
更に囮として敵のブロックを引きつける。
武「…こんな感じでOK?」
澤「他に守備専門とかもあるんですが、
今回はそれでOKです。」
((武ちゃんを見てると1年の頃の自分を思い出すなー…
色んなこと覚えるのに必死だったなー))
武ちゃんの頑張ってバレーを勉強している姿を見ると
バレーのルールさえ曖昧だった1年の頃を思い出し、
少し懐かしい気持ちになる。