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【HQ!!】烏の翼

第1章 新入部員たち





『…ギリギリ間に合うね!』

そう言いながら第二体育館へ繋がる通路を走り抜ける。
すると、体育館の扉の近くで項垂れている1年生らしき姿が二つ。

不思議に思いながらも
体育館の扉に手を掛け開けて中に入る。


「「「『ちわース!』」」」


?「おース、勧誘ご苦労さん」

労いの言葉をかけてきたのは
我らが主将でウイングスパイカーの大地さんこと澤村 大地さん。

『ありがとうございます。相変わらず人でいっぱいでしたよー…』

?「やっぱ、毎年そうなってんだなー」

?「どうだ今年は?いい感じのやつ居たか?」

次に声をかけてきたのは
副主将でセッターのスガさんこと菅原 孝支さんと、
同じ2年でウイングスパイカーの田中 龍之介。

『タッパある子居たよ!多分190近くあるんじゃないんかな?
まあ、軽く躱されちゃったけどね』


勧誘の報告をし終え
気になっていたことを聞く。


『あ、そうだ
体育館の外に1年生…かな?なんか項垂れてたんですけど
あれ何なんです?』

菅「あー…あいつらか…
一応、新入部員なんだけど…………』


それから、私たちが勧誘している間の出来事を
スガさんが説明してくれた。







話を聞いた縁下・成田・木下は苦笑い。
私は……


『ブフォっ!マジですか!!
教頭のヅラが………プスっ!!!!』


爆笑した。


菅「佐倉笑いすぎ!」
『いてっ!』

すかさずスガさんのチョップが飛んできた。


澤「まあ、とにかく練習始めんぞー!」

「「「「「「うース!」」」」」


大地さんの言葉で今日も練習が始まった。

((……って、あれ??))

『すみません、大地さん。潔子さんは…?』

潔子さんとは、3年生のもう一人のマネージャーで
物凄い美人の清水 潔子さん。

澤「あぁ、清水ならドリンク作ってから来るって言ってたから
もうそろそろ来る頃だと思う……っと来たな」


大地さんの言葉通り
部員の人数分のドリンクを持った潔子さんが体育館に入ってきた。


『潔子さん!ドリンクお持ちしますよ!』

清「大丈夫だよ。ありがと。」

田「潔子さん、今日も美しいっス!」


………………


田「ガン無視興奮するっス!!」


今の光景を1年生が目撃したのか
スガさんが凄い微妙そうな顔で扉を閉めた。





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