第2章 3対3
影「ぅオイ、お前ええ!!
目ぇ瞑ったって何だ!!」
日「お前が"ボール見るな"って言ったんだろ!?
目ぇ開けてるとどうしてもボールに目が行くから…
でも、今ので成功だろ!?何が悪い!!」
影「それはそうだけどっ
100%信じるなんてできるか普通!?」
影山の言う通り
100%信じるなんて普通出来ない。
でも、日向は当たり前の様にやってのけた。
そして、日向は言う。
日「だって今、信じる以外の方法わかんねえもん!!」
影山は思わず言葉を失ってしまう。
『全く…日向は素直なんだか単純なんだか……』
菅「全くそうだよなー
よく分からないやつだよ」
でも、分かることはただ一つ
日向のあのバネも機動力も
影山のトスなら生かせるということ。
影「…よし!
日向のスパイクが決まればマークが分散して
田中さんも打ちやすくなる!」
日「おおっ」
田「よっしゃ!」
影「……俺達には〈信頼関係〉なんて微塵も無いが…
次もボールは俺が持っていく
信じて跳べ」
日向は静かに頷いた。