第2章 3対3
そして、再び試合再開。
田中のレシーブにより影山にボールが渡る。
((……影山、どっちに上げるんだろ?
日向は真っ向勝負じゃ月島に勝てないし…
ここは、やっぱ田中かな……))
田中と日向は、こいやー!!、ハイハーイ!イエス!!と必死に影山にアピールしている。
トスの態勢に入った影山は
田中の名前を呼ぼうとしたが……
日「影山!!!」
そこに、誰も居なかったはずのそこに……
日向は───
日「居るぞ!!!」
───居た
田中にトスを上げようとしていた影山は
即座に日向へトスを上げた。
影「っ…!」
日「ふぐっ」
空振りギリギリで日向はなんとかボールに触る。
そして、ボールはネットを超えコートに落ちた。
日「アッブねー…
空振るトコだった……」
影「お前、何をイキナリ…!」
影山の言葉を遮り日向は叫ぶ。
日「でも、ちゃんとボール来た!!!
中学のことなんかしらねぇ!!
おれにとっては、どんなトスだってありがたぁ〜いトスなんだ!!
おれはどこにだってとぶ!!
どんなボールだって打つ!!
だから…!!
おれにトス、持って来い!!!」