第1章 新入部員たち
ジュースを買いに自動販売機を目指していると
前から影山が仏頂面でパックのジュースを飲みながら歩いてくる。
『よっ、影山』
影「どもっス」
そう言ってスタスタと歩いて行ってしまう。
((…愛想悪いなー))
自販機にお金を入れイチゴオレのボタンをピッと押す。
そして、その場で一口飲む。
「いっ…い〜…は、んいぃ〜…」
一息ついていると
聞き覚えのある声が聞こえてきた。
そして、その声が聞こえてきた方へ顔を出すと
そこには日向とスガさんの姿が。
((ここで練習してたのか…))
菅「"最強の敵"だったならさ
今度は"最強の味方"じゃん」
そのスガさんの言葉を聞いて
昨日の大地さんの言葉を思い出す。
───澤「あいつら単体じゃ不完全だけど才能を合わせたら
コンビネーションが使えたら、烏野は爆発的に進化する」───
((そうなったら本当に凄いことだし嬉しい……
けど………))
頭の中に日向と影山が口喧嘩しているのが思い浮かぶ。
((今の調子じゃね………))
味方とかコンビネーション以前の問題だ。
そう思いながら
自販機にお金を新たに投入し適当に二つジュースを買う。
そして、練習している2人に差し入れる。
『少し休憩にしませんかー?』
菅「おお、佐倉!サンキューな」
日「あ、あざーす!!」