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【黒子のバスケ】猫被り×猫被り

第5章 03





もう大丈夫だろうと安堵していると、保健室の先生がやってきて私に怪我がないか確認をする

後頭部に少したんこぶができているがそれ以外に何もない。むしろ向こうの男のほうが吹っ飛んでいたのでケガをしているんじゃないか

心配ではない。ざまあみろって感じだ


「いやー花宮お手頃やったな!」

「…今吉先輩が行ってたら良かったじゃないですか」

「いやいや、やっぱここは彼氏が行ったほうがええやろ」

「「は?」」


野次馬から黄色い声が上がったが、私と眉毛は全く覚えのないことを言われ猫かぶりを忘れて気の抜けた声をあげてしまった


「隠してるからこうやってなるんやで」

「待って、ちょっと待ってよ翔一…くん」

「まあこれでにはちゃーんとボディガードがおるってわかったから誰も手出さへんやろ」


何を言っているんだこいつと思考が止まるが、野次馬達はなぜだか納得しているようだ


「あ、だから一緒に帰ってたんだ」

「お似合いだよ2人!」


騒ぐ野次馬を戻れと指示した先生たちから事情を聞かれ、先生たちはさっきの男の対応やらなんやらあるらしく、忙しそうにしていた

身体面でも精神面でも問題ないと判断した先生たちはその場から去っていった。そして女子更衣室に3人になる


「翔一、さっきの何?付き合ってないんだけど」

「さすがにこんなことになってるんやし、守るやつはおったほうがええやろ」

「だったらオレじゃなくても良かったじゃねぇか」

「ワシは従兄弟だし来年卒業や、花宮のほうが適任に間違いない」

「…なんでこんな眉毛と」

「ああ?オレだってこんな可愛げねぇ女願い下げだね」

「はぁ?性格だけじゃなくて目も悪いの?」

「ははー仲良しやん。ワシええことしたわ」

「「どこが」」

「ほら息ぴったり」


なんてことをしてくれたんだと虫を見るような目で翔一を見ると彼は「も花宮も怖いわぁ」と体を震わせる

どうせ心にも思ってないんだろうと、小さく舌打ちをした







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