第5章 03
ちなみに潰したクラスメイトは、あれからみんなよりも1歩引くような立場でいることが多かった
まああのようなことをして態度が変わらないというのはよっぽど図々しい奴だろう
「ねーねーちゃん!バスケ部にイケメンいない!?」
「部活にイケメン…?」
「あ、花宮先輩と今吉先輩はなしね!もう有名だから!」
お昼休み、おかずを箸で運んでいるところで固まってしまった。なんだその2人ものすごく知ってるぞ?
いやあの2人イケメンか?ただの腹黒と太眉じゃない?
思わず周りに視線を巡らす、確かにまあ性格を置いていけば顔は整っている方かもしれない。性格を置いとけばだが
そこが1番の難点であるのだが、と彼女達の視力を心配していると突飛なことを言い始める
「もしかして…どっちかと付き合ってる?」
「え?」
「よくグラウンドから今吉先輩か花宮先輩といるちゃん見かけるから!」
「あ、それ私も見る!」
「朝も花宮先輩に話しかけられてたもんね!」
続々と見たことあると出てくる人が増えていき、付き合ってないよ。と言い出しにくくなってしまった
と言うかあんな2人と付き合えるか。翔一は従兄弟だし、花宮先輩は性格悪すぎて無理だと笑いそうになる
「いや…違うよ?業務上話すことが多いだけで」
「お似合いだよー!」
「そうだよ!付き合っちゃえー!」
「うーん…私と花宮先輩じゃ、釣り合わないかなぁ…」
「そんなことないよー!ぴったりだよー!」
違う。向こうが私に釣り合わないんだと思いながら勘違いしている彼女達の意見を否定せず困った表情をする