第4章 02
「アンタの答えは、「はい」しかないに決まっているでしょ?」
脅迫じゃないか、そう聞かれたら答えはYESである。だが彼女はきっと私の本性を周りに言いふらすことはできないと踏んでいる
彼女も私ほどではないが猫をかぶっているのだ。ならば彼女は本性がバレたらきっと終わりである事を何よりも理解している
私の本性よりも、自分の本性の方が彼女の中ではきっと大事なのだ
「ほら、答えを言って?」
「…は、い」
返事をした彼女に笑みを向けて、「じゃあメアドとか連絡先交換しておこうか」と携帯を取り出すと彼女はおずおずと携帯を出して連絡先を交換した
できた事を確認すると彼女の視線に合わせて屈んでいた状況から立ち上がり「それじゃ、また明日ね」と手を振って教室から去ろうとすると「待って!」と声がかかった
「何で、犯人が私だって分かってたの」
「…その位自分で理解しなさいよ」
そう言って教室を去り、多分あのタイプには飴と鞭が聞くであろうと考えてながら職員室へ鍵を返すために階段を下っていると、いきなり花宮センパイが現れた
「遅いから心配で来たんだけど、大丈夫だったさん?」
「あっ、ごめんなさい大丈夫です」
彼の横に立つと小声で「潰したのか」と聞かれ、「んなことあんたには関係ないでしょ」と返した
手に持っている鍵も、ビデオカメラも、ポケットに入っているSDカードも、全て何があったのかを語ってるから、恐らく彼はこれだけでどうしたのかは理解する
だから説明する必要もないと思いながら、私は携帯を開いて彼女に「これからよろしくね」と意味が深いメールを送って体育館へと戻った