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【黒子のバスケ】猫被り×猫被り

第4章 02




「花宮先輩、ちょっとお時間大丈夫ですか?」



そう言ってにっこり笑うと彼は「何話しかけてきてんだ」とどす黒いオーラを出していたが「いいよ、2人になれる場所の方がいいかな?」と提案してきてそれに肯定を示して頷いた

すると「じゃあ行こうか」と言って歩き出し、誰もいない昇降口付近の階段へと着いた




「何のようだよ、さっさと済ませろ」


「同じクラスの女の子をね、潰したいの」


「…だからどうした」


「人がそんな来なくてなおかつ防犯カメラに映らない場所、知らない?」


「はぁ?んな場所自分で考えろよ」


「うっとおしいのよ。影でひそひそ動いて笑ってて」



フンと言うと彼は「お前本当性格クソだな」と言われ、「アンタに言われたくない」と返した

すると彼は顎に手を添えて考えるような素振りを見せてから「体育館裏、校舎裏、生徒会室、倉庫の裏、屋上辺りだろ」とそっぽを向いて答えた




「…王道な所ばっかじゃない」


「生徒会室はいざとなったら鍵貸してやるよ、ただやる時は呼べよ。オレも見てやるよ」


「はぁ?何でアンタに見せなきゃいけないのよ」


「人が潰される瞬間って見てておもしれーじゃねーか」


「…それより、屋上なんて鍵かかってるんじゃないの」


「ピッキングしてやるよ」


「…アンタ、頭大丈夫」?


「模試で全国トップクラスなめてんじゃねぇぞ」


「ああ…あんたIQは高いのよね、IQは」



睨み合いをしていたが時間の無駄だと判断して立ち上がり「ま、少しは参考にさせてもらうわよ」と言って体育館に戻ろうと足を進めた

あの人はどれだけの人を潰してきたのだろう、頭が良いのは見ているだけでわかる。私以上に人の、駒の使い方が上手い

謎の嫉妬心に駆られて歯を食いしばったが、プライドの高い私がそんなことあるわけないとゆっくりと目を閉じて、冷静になろうと息を吸った





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