第2章 ラブシーン 後編
「じゃあ、いれるね」
「うん……」
緊張で私はナオの腕をぎゅっと握る。
ナオはちょっと心配そうな顔で私を見て言う。
「痛いかな?」
「さぁ……」
私が聞きたいんだけど……。
「痛かったらごめんね」
そう言ってナオはゆっくりと、私の中にそれを差し込んだ。
奥のほうに入っていくほど身体中に広がる衝撃が大きくなる。
私がナオの腕にぎゅうっとつかまると、ナオが心配そうな声で聞く。
「痛い?」
「うん、ちょっと痛い……」
私がそう答えると、ナオが耳元で小さな声で言う。
「ごめんね、俺気持ちいい……」
「そうなんだ」
私がナオの言葉にちょっと笑うと、ナオもちょっと恥ずかしそうに笑った。
「わたし、ナオのこと好き」
「俺も、ユウちゃんのことすごく好きだよ」
ナオは私の頬をそっとなで、唇にキスした。
舌が深く差し込まれる。
口の中を舌で触れられると、身体の力が抜けていく。
幸せな感じが身体中に広がる。
私の身体の奥はちょっと痛いのに、ナオのものをぎゅっとつかんでる気がする。
キスしてる唇からだんだんと熱い息が漏れる。
「ちょっと動かしていい?」
ナオが唇を離して言う。
私がうなずくと、ナオはゆっくりと腰を動かした。
痛いけど、なんか身体の奥から全体が揺さぶられるような変な感じ。
それで自然に声が出てしまう。
「んっ、あっ、あん……」
「もういきそう、俺」
「うん……」
「ユウちゃん……」
さっきよりちょっと激しく腰を動かす。
ナオの吐く息が熱い。
「あっ……、はぁ、はぁ……」
ナオは私の身体を強く抱きしめ、頬ずりした。
「気持ちよかった……」
私の耳元でナオがつぶやく。
私はナオの髪をそっとなでてみる。
ナオはちょっと恥ずかしそうに顔を上げて微笑み、私の唇にキスした。