第1章 再会
#リウ#の再入団の話は忽ち広がった。
また巨人の餌になるのか?と中傷する者や
さすが兵士だと称賛する者もいた。
「改めて紹介する。#NAME1 #カペラ#だ」
「#リウ# #カペラ#です。 私は壁外調査で
負傷し、離脱しました。あれから、ずっと
悩んでいました。このまま外でぬくぬくと
しているのか?・・と改めて戦う覚悟が出来ました。
必ず巨人を絶滅させる!」
「#リウ#大丈夫なのか?」
最初に声をかけて来たのは、コニーだった。
お調子者は相変わらずだ。
「またパン分けてくださいよ♪」
サシャ。
みんな#リウ#を歓迎してくれてるようだ。
明日は久々の壁外調査の訓練がある。
立体機動装置の整備を完璧にしなくては。
「#リウ#・・ 」
「#ジャン#」
#ジャン#とは恋人同士だった。
#ジャン#は、#リウ#が離脱したことを
安心していた。
愛する者を失わなわずに済むと。
「#リウ#・・犬死にするなよ、いや、俺が
お前を死なせない」
#ジャン#は、そっとキスをした。
最初に巨人に襲われそうになった時、助けてくれたのは彼だった。
「お前を見てると寿命が縮んじまう!放っとけないんだよ」
彼なりの告白だった。