第9章 *オレにわがまま言って?【黄瀬涼太】*
何も耳だけをやるわけじゃない。
ちゃんと胸も触ってあげるし、指の腹で摘まんだりもする。
そうするとから熱い吐息と声がより沢山出てきて……
オレの耳は幸せで満たされる。
でももっと求めたくなるし、にもいっぱい感じて欲しいから……
オレは彼女に色々と囁く。
「ねぇ……どうしてそんなに可愛いんスか…?」
「っはぁ……ううんっ……」
「あれ……否定しちゃうの…?」
「んぁっ……だっ、だって……そうだもん…っ」
「けどオレにとったらが1番可愛いっスよ……」
昔見てきた沢山のモデル達。
皆キラキラ輝いてて、モデルをやってただけあって見た目は可愛い……若しくは綺麗だった。
それは当然っちゃ当然だ。
誌面で自分の姿を晒すんだから、それなりに着飾る。
オレもファンデーションとかつけられたし。
けどそんな子達と比べても、はオレの中で1番だった。
媚びないし……自分がモデルだからって理由で近寄るような子じゃない。
だからこそ強くこう思う。
「……愛してる……」
「っ……そんな……耳元で言うなんてっ……」
「ダメ…?」
「そうじゃないけど…っ」
「もう絶対寂しい思いはさせないから……これからもずっと……オレと一緒にいて…?」