第9章 *オレにわがまま言って?【黄瀬涼太】*
あったかいのはも同じ。
身体もそうだし……唇も。
重ね合って舌が触れ合う度に、その熱はどんどん高くなっていくように感じた。
から出る声さえも……熱っぽい。
「ねぇ……キスマーク、付けてほしい…?」
「どこに…?」
「ここ……首」
「あ……でもそこだと……」
「見えちゃうから嫌…?」
「う、ううん…!」
「じゃあいい…?つけるっスよ……」
「んっ…!」
「つけてほしい?」なんて聞いたけど、オレは最初からつけるつもりだった。
がオレに愛されたって証拠を残したくて。
一つだけでいい。
しっかりと赤く浮かび上がらせるように吸って、ちょっと大きめの痕を作った。
「うん、綺麗についたっス」
「見えない……」
「後で見せてあげるっスよ。そんでそれを見て……いつでもオレを想って…?」
「うん……」
「約束っスよ……」
「あっ、ンン……っはぁ……」
オレは大体耳から始める。
はここが凄く弱い。
舌を這わされるのも、オレに囁かれるのも……どっちでも感じてくれる。
だから今日もここから。
「気持ちいい…?」
「ふぁ!っはぁ……やっ、ダメ…っ」
「んー…?どうダメなんスか…?」
「ひゃぁ…!や……話しちゃイヤっ……」
「オレの声聞きたくない…?」
「ちっ、違……くて…っ」
「クスッ、分かってるっスよ……でもやめない……」
「ぁんっ…!はぁ…っ、ふぁっ、あぁ…っ」
「ん……可愛い声もっと出して……」