第8章 *年下の可愛い彼女【実渕玲央】*
「ちゃん、分かってると思うけど……これが終わったら私が入るの。そこで確認させてほしいのよ」
「確認……ですか…?」
「ええ。貴女……怖くない…?」
「そんな事ないです…!」
「指よりずっとずっと厳しいわよ。それでも大丈夫って言えるかしら」
本当はもう挿れてもいいと思う所まで来てる。
指は1本のままだけど、これ以上は解せない。
「じゃあ入るわよ」って……トントンと進めたくなかったの。
ちゃんを気遣えなくて何が彼氏よ。
初めての女の子に何も聞かず挿れるなんて最低。
ちゃんと覚悟が出来てるか、それが知りたかったのよ。
怖いと言うなら……挿れないわ。
「言えます…!私だって先輩とシたい…!」
「本当ね?強がってないかしら」
「はい!」
「クスッ、分かったわ」
「ど、どうして笑ったんですか…?」
「元気良く〝はい!〟なんて言うからよ」
「っ……す、すみません…!」
「いいのよ可愛いから。貴女らしくて……」
私はちゃんのそんな所を好きになったのよ。
去年は女の子のマネージャーなんて居なくて、なんの癒しもなく……ただ毎日小太郎や永吉にイラっとしてたわ。
そこに征ちゃんとちゃんが入って来て、私嬉しかった。
征ちゃんはまあ……怖い所もあるんだけど。
でも貴女は違ったわね。
私の心を直ぐ掻っ攫っていったのよ。
「いい?息止めて力んじゃダメよ?極力力は入れない事……分かったかしら」
「は、はい…っ」
「って言っても実際は難しいかもしれないわね……」
「へ、平気です先輩…!私なら大丈、ンン…!」
「っ……入るまでキスしててあげるわ。今度は私に自分から絡ませるようにして……集中するのよ……」