第7章 *愛の結晶【緑間真太郎】*
が、オレは愛の言葉を送るにもかなりの勇気を試される。
照れ臭くて言いにくいから。
でも今どうしても伝えたくなった。
オレに寄り添ってくれてありがとう。
そんな想いも込めて。
「んんっ……っはぁ……しんたろっ、んっ…!」
「……」
「まっ…!ダメ……お風呂じゃ狭い……」
「なら早く上がるのだよ……待てない……」
「っ……急に色気付くんだから……」
オレが色気付いている…?
の言っている意味がよく分からない。
色気があるのはそっちではないのか。
メガネがなかったからよく分からなかったが。
「貸せ。髪を乾かしてやるのだよ」
「へっ?!ちょっと真太郎……どうしたの?」
「……」
「真太郎?」
「いいから大人しくしているのだよ」
「あ……うん、ありがとう」
オレが乾かした方が早い。
が……内心ソワソワしていて落ち着かなかった。
避妊なしでするのは初めて。
一体どんな感覚に陥るのか見当もつかない。
「終わったのだよ」
「本当にありがとう。ちょっとビックリしちゃっ、うわっ!」
「大声を出すな」
「出すよ…!いきなり抱っこなんて!」
「お前は黙っていればいいのだよ」
「……そんなに早くシたいの…?」
「っ……うるさい」
「クスクス…!」
「……なんだ」
「真太郎可愛い……顔が赤いもん」
「これは湯上りだからだろう…!」
「ふふっ、分かった。そういう事にしといてあげる……」