第6章 *飲み会の帰り【高尾和成】*
「たっだいまー!帰ったぜぇー!」
「おかえり。テンション高、うわっ!」
「ブハハハ!わりーわりー!倒れちまったわー!」
「んもう……ほら、靴脱いで」
「へーい!」
覚えてはないけど今日はかなり呑んだと思う。
今までは気分上がっても、フラつく事は殆どなかったから。
靴は上手く脱げないし、もはやちゃんに寄り掛かんないと歩けない。
ここまでどうやって帰って来たんだろう。
「はい、水」
「サーンキュッ!気が利く良い女ですなーオレの彼女ちゃんはっ!」
「皆先ず水を出すと思うよ……」
「つーかちゃぁん……ごめんなー?寂しかったっしょー?」
「まあ……でも部屋の掃除とかしてたから」
「オレはすっっっっっげー寂しかったんだぜぇー……」
「わっ!こら、くっ付く前に水飲みな?」
「やぁ〜だぁ……お前がいーの……」
なんだか無性にちゃんにくっ付きたい気分。
まるで喉を鳴らして擦り寄る猫みたいだ。
ちゃんの温もりを感じながら肩に頭乗せて甘えてる。
「ちゃぁ〜ん……大好きだぜぇ〜」
「ありがとう」
「お前はぁ〜?オレの事好き〜?」
「好きだよ」
「んじゃぁ〜お前からキスして〜ちゃぁん……」
「えっ、私から?」
「そ〜!いいっしょ〜?ほらほらぁ!ん〜……」