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【黒子のバスケ】甘い秘事【裏*R18】

第5章 *新婚旅行【赤司征十郎】*




『ふふんっ』



食事中、はこう言いながら終始目尻を下げていた。

どれもこれも口に合ったようで、本当に美味しそうに食べていた彼女の姿を思い出し……



「フッ……」



コテージのテラスで湯上りのお酒をいただきながら、オレはつい口角を上げてしまった。



「どうしたの?酔っちゃった…?」

「いや……お前は本当に可愛い女性だなと思っていた」

「な、なんなのいきなり……」

「そんなお前を妻に迎える事が出来たオレは幸せ者だな」



そう言いながらオレは手を伸ばし、の髪を梳いた。
先程お風呂から上がったばかりだからか、シャンプーの良い香りが直ぐに鼻を擽る。


そんなオレの行動に「やだもう……」と、は照れて顔を背けるのだが……



「余所見してはダメだろう…?」



オレはやんわりと顔を自分に向けさせ、そしてそっと唇を重ねた。



「もう……やっぱり酔ってる…?」

「オレが酒に飲まれた所を一度でも見た事があるかい?」

「……ない」

「自ら言うのもおかしいが、オレは強いよ」

「だね……」

「けど今は違うものに酔っているようだ」

「え……違うものって何…?」

「知りたいかい?」

「う、うん……教えて…?」

「それはお前だよ、……」
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