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【黒子のバスケ】甘い秘事【裏*R18】

第5章 *新婚旅行【赤司征十郎】*




「うぅっ……」



の手を引いて、予約してあったお店に来たはいいのだが……何故かが戸惑っている。


夕と夜の間とも言える絶妙な暗さ。
そしてテーブルにはキャンドルが揺れていてムードは文句無し。

なのにずっと辺りをキョロキョロしていて縮こまっている。



「どうした?落ち着きがないね」

「だって…!私こんな適当な服で大丈夫…?!」

「心配はいらない。オレだってカジュアルだろう?」

「でも……」

「そう固くなるな。ここは高級レストランじゃないからね」



「周りを見てごらん」と、自分だけが正装じゃない事を教えてあげる。

すると安心したのか、急に笑顔になった。


「どんな料理かな?」なんて言ってワクワクしているようだ。



「フレンチだよ」

「フレ…!」

「ああ違うんだ。さっき言った通り高級店ではないからね、マナーはそこまで追求されない」

「マ、マナー……」

「もしここがマナー厳守だとしても、オレの父と何度も会食しているお前なら大丈夫だ」

「あ……」

「父も言っていただろう?素晴らしいと。それを自信に繋げても誰も文句は言わない」

「そ、そうだよね…!」

「ああ。どうやら料理が来たようだね。いただこうか」

「うん…!」

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