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【黒子のバスケ】甘い秘事【裏*R18】

第5章 *新婚旅行【赤司征十郎】*




「せ、せ、征十郎さん……」

「なんだい?」

「ベッドに天蓋がついてる…!」

「ああ、こういうの好きなんだろう?」

「一度でいいから寝てみたかったの…!」

「喜んでもらえて何よりだ」

「ありがとう征十郎さんっ!」

「おっと……」



コテージに案内されて直ぐ。
は真っ先に天蓋に気が付いた。

船の上では萎縮してしまっていたのに、もうオレに抱き付いてくるとは。
ここにして良かった。


先ずオレがこの施設に決めたのは、資料に載っていた天蓋に赤丸が付けられていたから。
それを無視するわけがない。


それに流石のオレも天蓋は初めてだ。
良い雰囲気を醸し出している。



「離れないね」

「あっ、ごめんね…!嬉しくてつい……」

「いや、まだこのままでいい」

「どうし、んっ…!」

「やっと二人きりになれたんだ、キスくらいいいだろう…?」

「って……もうした……」

「まだだ。これくらいじゃ足りない……」

「んっ、ンン…っ」



荷物を広げるでも部屋を見て回るでもなく、オレはと今日初めてのキスを交わした。


食事すらまだなのに、つい甘くしてしまうのはオレの欲のせい。
といるとどうしようもなく求めたくなる。

だが……それはまだ解放してはいけない。



「すまない、力を奪ってしまったね。横になっているといい」

「や……色々見て回りたい……」

「立っていられるのか?」

「大丈夫…!全然平気っ…………あ」



この時のお腹の虫が鳴いた。
それもかなり大きく。
オレの耳にもしっかりと届いた。

「今のは違うの!」と、意味のない言い訳をする姿が愛らしい。



「フッ、食事にしよう。予約してある」

「笑っちゃヤダ……」

「ああすまない、可愛かったからつい……ね」

「むぅ……」

「さあ行こうか」

「う、うん……」
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