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【黒子のバスケ】甘い秘事【裏*R18】

第5章 *新婚旅行【赤司征十郎】*




「っ〜!!」

「どうした?随分と震えて、」

「はははっ!海ー!」

「!……全く、余程嬉しいようだな」



約50分のフライトの後真っ先に海岸へとやって来たオレ達。

目の前にはエメラルドグリーンのグラデーション広がっている。
そして透明度が高く、海底は肉眼でも良く見えた。


そのあまりにも綺麗な海に感動してか、はオレとの腕組みを解いて走り出したというわけだ。



「もう足を浸けているのかい?」

「だって…!ウズウズしちゃって!」

「気持ちいいだろう。今は気候も丁度良い」

「うん!だから征十郎さんも!」

「そうだな……そうしようか」

「やったぁ!早く早く!」

「分かっているよ」



と、裸足になる前にオレは鞄から一眼レフカメラを取り出した。

「早く!」なんて人を急かしておきながら、はまた海に夢中になっている。


瞳を輝かせて、表情が緩みっ放しの妻の顔にピントを合わせ……オレは黙ってシャッターを押した。



「ん?あっ!今何を撮ったの…?!」

「なんだろうね。とても綺麗で可愛いもの……と言っておくよ」

「っ……貸して…!私も撮ってあげる」

「お前にはデジカメの方がいい」

「じゃあデジカメ…!待ってて!」

「そう慌てるな…!転んだらどうす、」

「はい!チーズ!」

「むっ」

「撮れたよほら!征十郎さんのちょっと余裕の無い顔!」

「参ったな……お前の前だとこんな情けない顔をしてしまうのか、オレは」


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