第4章 *初めては恥じゃない【伊月俊】*
「っ……全く……ホント可愛いな、は」
今のおねだりは効いた。凄く効いた。
男がキュンなんて言葉使うと気持ち悪いかもしれないけど、なってしまったんだから仕方が無い。使わせてもらう。
の事がこれまで以上に愛おしく見える。
「分かった。けどもう少しだけ我慢してな?つけるから」
「はい……」
「ん、よし。良い子だな」
「へへっ……」
頭撫でられて嬉しそうに目を細める。
もはや愛おしいってもんじゃない。
なんなんだ、どう表現したらいい。
可愛すぎて気が狂いそうになる。
頭の中からバスケもダジャレも全て吹っ飛んだ。
あるのは。ただ一つ。
もうそれしか考えられない。
「あぁっ……せんぱっ、入っ……んぁ!」
「クッ…!ヤバいな……かなり熱い…っ」
「先輩っ……」
「そんな顔しなくても……今動くからっ……」
「ぁンン…!っはぁ……あっ、あぁっ!」
オレに恋して良かった。
あたたかい気持ちになれるんだ、彼女といると。
まあ……好きになっちゃいけないって散々思ってたけど。
でもやっぱり簡単には断ち切れなかったから。
それ程オレはに惚れてたんだ。
大切にするよ、キミの事。
だから……これからもずっとよろしく。
*次へ続く*