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【黒子のバスケ】甘い秘事【裏*R18】

第4章 *初めては恥じゃない【伊月俊】*




「ア?んなもんガッツリ押し倒しゃいいんだよ」

「げっ日向……今入るのやめて、マジで……」

「お前それでも男か!だらしねぇ」

「いや、日向のがオレより度胸ないと思うんだけど……」

「う、うっせ!」



聞かれてしまったならしょうがない。

入っててちょっと面倒だけど、案外いいアドバイスを授けてくれるかも。


とか期待してみる。
ヘタレ主将に対して。



「大体それくらい誘えねぇでどうすんだ」

「ほら……オレ経験ないし……」

「童貞で何が悪いってんだよ。立派なモンついてんだろーが!」

「立派とか言うなって……」

「へー、伊月って立派なのか」

「木吉やめて?!」

「なあ伊月……とりあえずこう言えや」

「な、何?」

「オレの触りな!」

「言うかそんな事!!」



……オレが間違ってた。
やっぱりダメだ、日向は。


デカく言えるのは今だけで、実際自分がその場面に出くわしたら……こいつはガチガチになるだろう。

コクったりする勇気すらないから、昔から。



「もういい。自分でなんとかする」

「じゃあ押し倒すのか?」

「おい木吉声デカいって…!」

「ああすまん。ごにょごにょ……」[押し倒すのか?]

「それは極端……」



木吉もダメだ。
ヒソヒソ声過ぎてこれっぽっちも聞き取れない。
まあどうせ同じ事を聞いてきたんだとは思うけど。


押し倒すといっても……そこに辿り着くまでの道程が大変。
前触れなく身体を押しちゃ怖がられてしまう。


ここはやはり……ムード作りからか。
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