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【黒子のバスケ】甘い秘事【裏*R18】

第4章 *初めては恥じゃない【伊月俊】*




……かのように思えた。



「ハァ……」

「ん?どうしたんだ伊月、溜息なんかついて」

「木吉……」

「何か悩み事か?オレで良かったら聞くぞ!」



まだ終わってなかったんだ。

今度は違う問題に直面してしまって……どうしても目の前の壁を壊せないでいる。


……きっと誰もが通る道。
いや、きっとじゃなくて絶対。



「そう言ってくれるのは有難いんだけど……ちょっと言いにくい」

「誰だって悩みを打ち明ける時はそんな感じさ」

「木吉はそうでもなさそうだけどな……。ていうか多分木吉には分からないと思うよ」

「オレには分からない…?」

「の事だよ」



その道とは……つまり……アレだ。

どうか〝アレ〟だけで理解してもらいたい。


オレ達が駒を進めたのはキスまで。
それもライトなもの。

「俊先輩っ、んー!」っておねだりしてくるは……ヤバイ。ヤバイくらい可愛い。

そこにオレは軽く触れさせるわけだけど……
もう……堪えられない。限界をとっくに突破している。


ここ最近は悶々として、毎晩頭をぐしゃぐしゃにする日々が続いていた。



「ほら……好きでしょうがないとあれだろ…?その……なあ?」

「わからん」

「彼女とこう……イ、イチャイチャしたいっていうか、なんというか……つまり……えーっと……なあ?」

「サッパリ分からん」

「だからさ…!シ、シたいって思うんだよ、オレ…!と…!」

「するって何をだ?お前が何を言いたいのか全く伝わってこない!」

「……やっぱ木吉には無理だったな」

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