第3章 *オレを変えた人【原 一哉】*
「っ……」
「何下向いてんのー」
「は、恥ずかしい…!しかもガムの味がした…っ」
「あ、ごめん。捨てるから」
「私……一哉と…っ」
「オレはずっとしたいって思ってたよん」
「ほ、本当…?」
「だから言ったじゃん。好きだって……」
「あ、待っ……ンン…っ」
とのキスは、「何だこれ?」と思うくらい気持ち良くて……夢を見てるような気分になる。
こんな感覚になったのは初めてで、つい止めるというのを忘れてしまう。
それに丁度ベッドに腰掛けてたし、この流れに乗って良いトコまでいけそうだと思ったから……
オレはの身体をジワジワ引き摺り込んで、
枕に頭をつけさせた。
「ー……シてもいいよねー…?」
「ひゃ、あっ……聞いても……もう始めてるっ……」
「あり、メンゴ〜。でもお前が魅力あり過ぎんのが悪いでしょ」
「そんなっ……多分一哉がシてきた女の子の誰よりも悪いと思う……」
「それはヤってみなきゃわかんないけどさー……オレはが1番だと思う……」
「あっ、ん……」
1番だと言い切れるのは、他の女にはなかったものをこいつが持ってたから。
チャラくないし、冷たくしてたのにそれでもオレだけ。
こっちの心配してくれていつも気にかけてくれてた。
【今日寒いから風邪に気を付けてね】
【一哉……大好き】
【練習で怪我したって聞いたよ…!大丈夫?】
会話は殆どなかったから全部メールを見て感じた事だけど……
実はオレ、からのメール見て1人ニヤけてたんだ。
可愛いなこいつ。ってさ……。