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【黒子のバスケ】甘い秘事【裏*R18】

第3章 *オレを変えた人【原 一哉】*




「ったく……で、なんで居るのー?」

「ごめん……」



つんのめっての前に来ちゃったオレ。
何も話さないと気まずいからとりあえず聞いてみた。

ザキはもう姿見えない。遥か彼方。


ごめんって言われて、「謝るくらいなら待ってないでよ」と返したくなるけど……

まだ何か言いたそうにしてるから飲み込んであげた。



「い、一緒に帰ろ…?」

「やだよ、お前んち確か遠いじゃん」



そう言葉にして、ハッ!しまった!と思った。
これじゃ「送って行く」と言ってるようなもん。

はビックリしたのか、目を点にしてオレを見つめてる。


お願いだからこっちを見ないでよ!
こんなに近かったら顔赤いのバレんじゃん!


けどオレは手で口元覆ってしまえば顔を隠せる。
前髪切らないで良かったと心底そう思った。



「送らなくていいから……ダメ…?」

「てか家逆でしょ」

「あ……じゃ、じゃあ一哉んちに行っても、」

「ダメ!それはマジやめて!これ以上オレを……」



〝ドキドキさせないで欲しい〟


またもや喉の奥へと消えた一言。

口から出したら……オレらは仲良しになれるんだろうか。
普通の恋人みたいに。



「オレを……何…?」

「別にー。……来てもいいけど、ちょっと歩くよ?」

「大丈夫…!ありがとうっ!」

「っ……ほら置いてっちゃうよー」

「うん!」

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