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Re:思い出

第6章 過去が今に変わる



「でもアズサが他人に助け求めるなんて意外。それもあの人に」
名前紳士は程好くルックスがいいので少し話すだけで他クラスの女の子から何を話していたのか聞かれることがある。よくある嫉妬とかそういうのだと思う。
だから隣の席になっても極力話さないようにしてたしユーカはそれを知っている。

そして学生時代は人との貸し借りが妙に苦手であまり周りを当てにしてなかった。
忘れたら忘れた。わからないならわからない。そう答えていたから要領の悪い子だと言われてもいた。

実際人を頼るようになったのは頼らなくてはいけない環境になった、仕事をはじめてからのことだった。自分だけの責任では済まないことが幾つもあるし、頼り頼られることが信頼とかそう言うのって知った。
それまで人を信頼しなかった訳ではないけど信頼されてるって思ったことはあまりなかった。

そんな調子で貴重な休み時間はユーカに付き合わされ私の喫煙の待ち時間を50分延長させられたのだった。
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