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Re:思い出

第2章 思わぬ出来事


明日は調理器具とクロサワの服をメインに買い物にいくことになった。
都合よく出張中だったクロサワの鞄に数日分の服が入っており洗濯をしたのでまあ今日のところはそれで目を瞑って頂いた。
明日は制服とスーツどちらかで買い物だな、と言ってやったら随分と機嫌悪そうにしていた。


確かに程よく鍛えられたと言っても高校一年生の体型ではスーツは似合わない。
背も縮んだのであろう今はいている昨日綺麗に決まってたスーツのパンツの裾は足の爪先を余裕で隠している。
かといってかなり過去にサヨナラしたはずの学ランに袖を通すのは勇気がいる話だ。
私だって明後日着なければいけないだろう制服のスカートに抵抗があるのは事実だ。

明日彼はどちらを選ぶのか想像を膨らましながらピザを頬張った。


だらだらと食事をした。
隣を見るとクロサワがうとうとと船を漕いでいた。

体も高校生に戻っただけあってお腹が一杯になったら眠くなるのだろうか。
私はお風呂にお湯をためるスイッチを押して煙草に火を着けた。

よく考えたらお腹一杯になって眠くなるのはもっと幼い子供なのではとも思ったがその辺は年下と言うこともあり仕方ないこととした。
私は優しい先輩である。
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