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それでも僕らは。【 Free! 】

第2章 おかえり。


蘭と蓮とお風呂に入り出てくると、リビングでは真琴と真琴父がソファに座りTVを見ていた。真琴母は片付けが終わったらしく、テーブルで雑誌片手にコーヒーを飲んでいる。



真琴「あっ!悠っ!蘭たちも出てきたんだねっ」



真琴はソファから立ち上がると用意していたらしきドライヤーを持って悠たちに近づいてきた。



「お先に頂きましたっ!ママさんっパジャマありがとう♪」



蘭「お風呂楽しかったよー!あっ、私いちばーん!」


蓮「えーっ!蘭ちゃんズルい!!……いいもん、悠ちゃんと遊んでるからっ」



真琴は悠ににこりと笑顔を見せると、蘭をソファに座らせドライヤーを使い乾かし始めた。
その姿を見ていた悠は真琴の良い兄っぷりに感心していた。



「さすがマコちゃんだなぁ」



何気なく呟いた言葉に真琴母が返事をした。



真琴母「ふふっいい旦那になりそうでしょ?オススメよ?」


「確かにっ!マコちゃんならいい旦那さんで、いいお父さんになりそう♪マコちゃんの奥さんは幸せだろうなぁ」



くすくすと笑いながら話すと、真琴母が真剣な顔でこちらを見ていた。
その視線に気づき、首を傾げると真琴母がにっこりと笑った。



真琴母「私はね、悠ちゃんに、本当に真琴のお嫁さんになってほしいと思ってるの。……だって、悠ちゃんといる時の真琴、すごく幸せそうだから。」



「ママさん………」



真琴母の言葉に悠は頬を赤らめ、照れたような笑顔を見せた。自分といることが真琴の幸せと聞き、素直を喜びを感じた。今は蓮の髪を乾かしている真琴に視線を送ると、それに気づいたのか真琴がこちらを向き微笑んだ。



真琴「はいっ!蓮、終わったよ。………おいで?悠」



真琴に手招きをされ、ソファに座らせられると、すぐにドライヤーの暖かい風が髪をなびかせた。
その感触の気持ちよさに悠は目を瞑り、風を楽しんでいた。



真琴「…くすっ気持ちいい?」


真琴の声から振り向かなくとも彼が微笑んでいるのが分かる。


「うんっ気持ちいい~♪マコちゃんのやり方が上手なんだね!」



真琴「………良かった…///」



真琴の顔は見事に真っ赤に染まっていた。
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