第3章 ここは・・・!!
2,3日経って、私は退院した。
栄養失調だとかで退院させてもらえなかったんだよ。
お散歩がてら、お母さんと歩いて家に帰ることにしたけど、
琴「ごめんっ、電話入っちゃった!
そこの公園で待っててもらっていい?」
「はい。んじゃ、あそんでまーす」
そう言って私は公園に入った。今は四月一日、春だ。
公園の中でも日当たりのいいところにある桜は満開。
あまり広くない公園にしては珍しく、バスケットゴールが
あることに気がついた。
(バスケか~)
私は思い出す。
前世(?)での幼少期、生きる楽しみのひとつだった
スポーツを。
私は思い出す。
家にいたくなかったときによく行っていた
漫画喫茶においてあった、大好きな漫画を。
え?なんでこんなときに漫画を思い出すのかって?
・・・いいじゃん別に。「黒子のバスケ」が無かったら
私はもっと早くに自殺しちゃってたよ?確実に。
(む・・・・?)
そんなことを考えながら公園のベンチに向かって歩いていると、何がが足に当たった。
コロコロと転がったそれは、バスケットボール。