第4章 チェスごときでございません。
空「プログラムは、常に最善手を打つ。
集中力も切らさないが
既存の戦術通りの動きしかしない。
だからこそ、お前は勝てる。
が、こいつは…」
空「あえて悪手をとって誘ってる。
それを相手プログラムのミスと判断した
お前のミスだ」
白「………う」
『白ちゃん、よしよし』
ほとんどのゲームで
白は空を圧倒的に上回る。
まさしく天才ゲーマー。
しかし
駆け引き、読み合い、揺さぶりあいなど
相手の感情という不確定要素を
見抜くことにかけては
空は常人離れして上手かった。
だからこそ
『 』、2人だからこその――――
―――――無敗。