第4章 チェスごときでございません。
空「いいから落ち着け、
相手がプログラムじゃないんなら
なおのことお前が負ける要素はない。
相手の挑発に乗るな。
相手のひっかけや戦術なら俺が指摘するから
冷静になれ。」
白「………りょーか い…がんば、る」
これが、『 』のカラクリ。
待ち時間制はないそのゲームは
6時間にも及んだ。
花は長時間の戦いの中
睡魔に襲われ
白の対戦の邪魔にならないように
空の腕の中で寝ていた。
数日にも感じられた対局に
決着の瞬間が訪れる………。
スピーカーから響く
《チェックメイト》、ビクッ/ガタンッ
そう言い放たれた瞬間
花が音にびっくりして
小さく肩をびくつかせ起きた。
そして花を抱えていた空が
それにびっくりして椅子を揺らした。
花が目を擦りながら
今の状況を考えていると…
沈黙
空白「はぁあああぁ〜」
大きく息を吐く2人
『終わった………の?』
緊張感のない花に微笑んだ空は
花の頭を撫でながら頷いた。
『白ちゃん、おめでとう!』
と、顔を明るくして祝福した
白「花にも………見てて、ほしかった……」
空「仕方ないだろ?俺の腕の中が
気持ちよかったんだから」
と、ニヤニヤしている。
俺の勝ちと
しかし
『ごめーーーん』
と、あっさり空から離れ
白に抱きついた
白は空にドヤ顔で親指を立て
誇らしげにしている
空「かむばぁぁああーーーーっく!!」
あぁ、なんか見たことある絵図だ