第4章 チェスごときでございません。
空「花も来いよ。」
花を呼ぶと
椅子に座られ、白は花の膝の上
空は二人が腰掛ける椅子の背もたれに
手を置き画面を覗く。
そして
チェスを打ち始める空。
空の対戦を
花はワクワクしながら
白は眠そうに見ていた。
だか、
五手、十手と重ねたところで
花は少し険しい顔に…
白は目を見開き
画面を凝視した。
空「………え?あれ、こいつ。」
空が違和感を覚えたと同時に
白「……にぃ、交代………。」
と言う白。
なんの反論もなく、素直に
主導権を渡す空。
それは
白が空の手には負えないと判断した
と、いうこと。
つまり
世界最高のチェスプレイヤーが
相手するに足りると判断したということ。
今度は白が手番を重ねていく