第3章 大好きな桃色の娘
白「……あ、…花…だ。」
空「!おう!今開けるっ」
ガチャッ
開けるとハの字に眉を下げて
微笑んでいる花がいた。
『もうっ、また目の下に濃い隈作ってぇ!
少しは寝ないとダメだよ?』
空「イベントだのがひっきりなしにあるからなっ!ニッ」
白「……空白、に……不参加なんて……
ありえ、ない」
『白ちゃんは無理しちゃダメだよ?
空に任せて寝ちゃいな?』
そう言ってやると白は小さくだが頷いた。
空「おいおい、その無垢な優しさは
俺を苦しみへと導くぞ!?」
白「にぃ……、今が、その、とき……。」
『白ちゃん、眠いの?』
そんな会話をしながら
兄妹は花を部屋へと入れてくれた。
いろんな物が散らばっている床の一角を
遠慮がちに座り
白に膝に頭を置くようにと誘う。