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冬の夕空

第4章 お砂糖多め


ある夜、お風呂からあがり、部屋に戻るとミシェルがいた。

「え? えぇぇ! ちょっ、ちょっと待って! なんで!」

「近くに来たから。お風呂だった?」

裸にバスタオルを巻いただけの格好だった。
あわてて両手でバスタオルを押さえながらクローゼットにかけよる。

「と、とりあえずっ。服を着ます!」

「うん。あ、ちょっと待って」

「え?」

「裸見てみたい」

「え?」

え?え?え?
状況がよく飲み込めません。

「だめ?」

いや、だめというか、なんというか……。

「えっとぉ……」

言葉が出てこない。
私の目をのぞきこんで彼はもう一度言う。

「だめ?」

「……だめ、じゃない」

彼の緑色の瞳でみつめられると何でも許してしまうかもしれない。
私はバスタオルを押さえる手を緩める。
彼はそっとその手からすべてを取り払った。
肌に少しひんやりとした空気を感じる。
見られているのかな……。顔を上げられない。

「さわってもいい?」

「……うん」

もうここまできたらいいでしょ……。
彼は指で胸の下側を軽くぎゅっとつかむ。

「やわらかい」

そうですか……。

手のひらでそっと持ち上げるように胸全体を包まれる。ゆっくりと動かす。
少し冷たい手。私の身体が……熱いからかな……。
彼の指先が乳首にふれる。そっと円を描くように動かす。ため息がもれる。
もう逃げ出したいぐらい恥ずかしい。


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